むかしむかし、あるところに三人のお坊さんがいました。
三人はいつも歩いて旅をし、とてもなかがよく、いつでもどこでも心の底から笑ってばかりいました。
行く先々で、人々を自然に笑顔にする三人の法師。
年老いたある日、ひとりの法師が死んでしまって……。
この絵本は、コロナ禍の2021年、世界中がロックダウンにより外出もままならない、友人と気軽に話をすることもできない、寂しく苦しい時期に、
「笑うこと」の大切さを、あらためて世の中に知らしめたい。
という思いから生まれました。
(原作タイトル:THE THREE LAGHING MONKSより)
日常の中にある悩みや不安、苦しみは、生きている限り取り除くことはできないものです。
ふさいだ気持ちに蓋をして、笑顔で過ごすということはなかなか容易ではありません。
この絵本に登場する三人のお坊さんは、何も語らず「ただ笑う」ことのみによって仏の教えを伝えます。
その笑いに触れることで、自分も周囲も徐々に変化が生まれていきます。
そんなきっかけづくりをする三人の法師の物語です。
この絵本が、日々を明るく豊かにくらすヒントになればと願っています。
天野瀬捺 再話・やながわともよ 絵
出版社:ナーランダ出版発売日:2023年5月7日言語:日本語単行本:32ページ寸法:23.5×25.5x1cm
タイトルロゴ:廣瀬知哲
千葉県出身。作家、通訳。禅寺に生まれ育つも、西洋に対する関心が強く20歳で海外へ飛び出す。オーストラリア、スイスに長期滞在した後、外資系航空会社のCAに。日本を外から眺めることを通して日本人に特有の傾向や性質、さらに人間の本質とは何かを見つめ続ける。2016年に「世界が憧れた日本人の生き方」(Discover 21) を出版。2021年の東京オリンピック、パラリンピックでCBC放送局にて開会式、閉会式の同時通訳を務める。国内では沖縄在住の経験もある。現在はカナダ在住。
愛知県出身。京都市立芸術大学美術学部美術科油画専攻を卒業。2010年よりフリーのイラストレーターとして活動。広告物全般、出版物、webサイト、パッケージなどのイラスト制作に携わる。主に人の暮らしや自然との関わり、動植物などのイラストを描く。2012年に絵本「インディアンの森」(森田誠二・作 亥辰舎刊)の絵を担当。2020年、念願叶って家族で長野県に移住。セルフビルドで自宅兼アトリエを建築する。
〈HP〉https://www.yanagawatomoyo.com/
三人の笑う法師:2023年4月29日 第1版第1刷発行
出版社:ナーランダ出版〒485-0802 愛知県小牧市大草5216-10TEL:080-3430-1521連絡先 :info@nlpublish.netURL:https://nalandastore.net
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